摩擦にも強くて丈夫!風呂敷生地「平織」

風呂敷の歴史は室町時代まで遡り、風呂に入るとき
自分の衣服と他人のものとを取り間違えないように、
家紋が付いた布で包んでおき、風呂から出た後
その布をほどいて広げ、その上で身支度をしたことから
その名称が付いたという経緯があります。

その後江戸時代の銭湯の普及で、一般庶民が風呂に入るときに
使う道具を包む布が使われるようになり、これも風呂敷きと
呼ばれるようになりました。

風呂敷の普及

昭和になると、紙袋やポリ袋の普及から次第に廃れ、
活躍する場面は減り、特別なとき以外は使われなくなりましたが、
近年、染色技術の進化や、撥水機能を持つものも登場、
また環境破壊への関心からも見直されることが
多くなったのが風呂敷です。

風呂敷にはいくつかの生地があり、平織・ちりめん・サテン・
アムンゼンなどです。中でも平織は基本的な織り方で、
たて糸(経糸)とよこ糸(緯糸)を一本ずつ交互に
組み合わせて作ります。

糸の交差点が多い特徴のため、ハリがあり硬めに出来上がることが
多いですが、しっかりとした織物に仕上がりますので
丈夫で摩擦に強い特徴があります。

近年では超撥水加工がなされ、表面に水がかかっても
水玉のようになり滑ってはじきます。

つまり水に濡れませんので、風呂敷と包み込んだ中身を
水に濡れることから守ってくれる性能があります。

水に濡れない

この平織と撥水機能がもたらす性能は素晴らしく、
雨が降っているときに傘をさしていても、カバンやバッグは
濡れてしまいますが、このとき風呂敷で覆ってしまえば
濡れることがありません。

また水分をはじきますから弁当箱を包むのにも都合が良いし、
買い物のときのエコバッグとしても十分に使用できます。

使わないときは折って畳んでおけば邪魔にもならず、
平織の生地が持っている丈夫で摩擦に強い性質で、
長年の使用にも耐える性能を持っています。

これは通常のバッグ・かばん代わりになるということで、
また洗うことも簡単に行えますから、常に衛生的に使える
万能製品なのです。